【薬学生向け】業界研究・企業研究の完全ガイド|後悔しない就活の進め方と企業選びのコツ

gungun

薬学生の就活って、そもそも何から始めればいいの?
そう悩む人も少なくないでしょう。私も何から始めたら良いかわからず、
新卒で自分に合った就職先を見つける事ができませんでした。

そんな不安を抱える薬学生向けに、この記事では 「業界研究」「企業研究」を効率よく進める方法 を分かりやすくまとめます!

✔ 薬学生が最初にやるべき就活準備
✔ 業界ごとのリアルな特徴
✔ 企業研究ですべきこと
✔ 現役採用担当薬剤師が本音でアドバイス

薬学生の就職は情報戦。
この記事で「後悔しない職場選び」ができるようになりますよ!


そもそも薬学生にとっての業界研究・企業研究とは?

まずは結論。
そもそも業界研究とは、薬学部を卒業したあとの働く場の特徴を理解しながら
“自分の将来に合うフィールドを選ぶ作業” のことです。

薬学部は6年間。
実習や卒論・国試対策に忙しく、じっくり情報収集できる人は少ないよね。

だからこそ、
「なんとなく調剤薬局」「稼げるからDgS」「みんな病院行くから病院」
みたいな選び方をすると 確実にミスマッチを起こします。

あなたは「どんな仕事がしたいか」「どんなことに挑戦したいか」人に説明できるでしょうか。
ここが曖昧なまま就活を進めると何が大切かわからなくなってしまいます。
これを見つけるためにするのが業界研究・企業研究なんです。

「あなたが目標とする自分」に近づく事ができる業界・企業・組織に進みましょう。


薬学生が選べる主要4業界と特徴

そうはいってもどんな業界があるの?
と不安な方も多いはず、簡単に特徴をまとめてみました!

◆ ① 調剤薬局

安定志向・患者様と長く関わりたいなら最有力。

  • 勤務地の自由度が高い
  • 時間外少なめで働きやすい
  • 新卒でも即戦力として育ちやすい
  • 会社によって教育体制の差が大きい

向いている人
✔ 患者さんとじっくり関わりたい
✔ ワークライフバランス重視
✔ 全国ではなく地域で働きたい


◆ ② ドラッグストア(DgS)

給与が高く、キャリアアップも比較的スムーズな傾向。

  • 初任給はトップクラス
  • 接客業なのでコミュ力は必須
  • 店舗運営やマネジメントにも関わる事ができる
  • 体育会系の雰囲気が多い

向いている人
✔ 高収入を目指したい
✔ 接客が苦じゃない
✔ 店舗運営に興味がある


◆ ③ 病院

専門性を高めたい薬学生の憧れ。

  • 年収はやや低め
  • 夜勤や当直あり
  • 専門薬剤師や認定取得に強い
  • 多職種とのチーム医療が経験できる

向いている人
✔ 臨床を深く学びたい
✔ 負荷が高くても成長したい
✔ 病棟業務に興味がある


◆ ④ 製薬企業(MR・開発・品質管理)

難易度が高いが、やりがいも年収も大きい。

  • 就活の対策が必須
  • 英語・研究経験が重視される
  • 部署によって働き方が全然違う(配置変更もある)
  • 昇給率は最も高い

向いている人
✔ 挑戦したい
✔ ビジネスや研究に興味がある
✔ 全国転勤OK(特にMR職)


point

興味のある業界は3社以上、そして「ここはやめておこうかな」という業界も1社は必ず企業研究してみましょう!
調べてみて、説明会も聞いて、それでも自分には合わないと思った時に候補から外すようにしてください。

業界のことをあまり知らないのに噂や印象だけで候補から外してしまうのは勿体無い…!

「企業研究」ですべきこと5選

企業研究は、業界研究よりも具体的なステップ!

① 教育制度の確認

薬学生が最も失敗しやすいのがココ。
新人研修やOJTのレベルは会社でまったく違う。

実際にその研修で「あなたが目標とする自分」に近づく事ができるでしょうか?
研修の多さではなく研修が自分の将来に結びつくか。を必ずイメージしましょう。

② キャリアパス

・薬剤師としてずっと働ける?
・店長や管理薬剤師は必須?
・本部キャリアはある?
などをチェック。

あなたが目標とするキャリアを実現できるかどうか確認しておく必要があります。
特に、過去事例は聞いておいた方が良いですね。

③ 配属エリア

全国転勤なのか、地域限定なのか。
社宅の有無や見学店舗での配属になるのはは事前にチェックしておきましょう。

最近はこの配属地が薬学就活生の関心ごと第一位になる事が多いです。

④ 1年目の働き方

実は会社によって「新人は座学が多い」「店舗実務メイン」
などまったく違います。

早く現場に出たい!のかしっかり勉強をしてゆっくりと慣れていきたい!のか
自分はどっちの方が向いているか確認しましょう!

⑤ 離職率

ウワサではなく、
会社説明会・現場見学で “直接” 聞くのが一番確実。

ちなみに、今の薬学生の3年定着率は約60%です。
3年で同期が1/3になってしまいます…。

早期退職にならないようにしっかりリサーチしましょう!


【現役薬剤師より】薬学生がやりがちな失敗3つ

私が学生とお話しさせていただく中で、よくみる失敗談をまとめてみました。あなたは当てはまっていないですか?

チェックしてみてくださいね!

❌ ① 給与だけで選ぶ(特にDgS)

給与は確かに大切だけど、
給与だけで決断すると必ず後悔します。

❌ ② なんとなく調剤薬局

調剤薬局は働きやすいけど、
会社による差が本当に大きい。

どういった企業戦略なのか、その考えに共感できるかは非常に重要です。

❌ ③ 勉強できるのは「病院だけ」

確かの病院は勉強できます。
急性期の臨床経験を積むには申し分ない業界と言えるでしょう。

ただ、近年各業界ごとに専門性が高まってきています。
薬剤師としての知識プラスαマーケティングの経験を積みたいならDgS
患者様と長く関わる慢性疾患ん治療に携わりたいなら調剤薬局

それぞれの業界で学べることがあり、どこが一番ということはありません。


おわりに

いかがでしたでしょうか。

業界研究、企業研究はどちらもその業界や企業の良いところと悪いところに目が入ってしまいがちですが、大切なのは、それらが「自分の目標とする姿に近づくにはどうか?」なんです。

薬剤師になったあと、どんな人間になりたいでしょうか?

そんなことも考えてみるのが案外就活の近道になるかも知れませんね。

では!

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ABOUT ME
ぐん
ぐん
薬剤師|採用ブロガー
1996年生まれ大阪出身。DgS・薬局で6年間薬剤師として勤務。
現在は採用と教育研修を担当しており日々薬剤師・薬学生の皆様関わるお仕事をしています。
薬剤師の就職、薬学生の就活についての最新情報を皆様にお届けすべく、日々奮闘中です。
趣味は散歩と釣り おすすめの文具について発信中です!
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